140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
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今はもう使われてない北校舎と交わる階段の踊り場は、少しカビ臭いにおいがした。

こんなとこまで来て、晶は何を始めるつもりなんだろう。


「しょ……」

「弥生。お前、GW本当は何処で何してた?」


!!!

いきなり何言ってるの?


「え?どこって。知ってるでしょ、潮干狩りで倒れて、ずっと病院だよ」

「その割には随分とよく日焼けして、男っぽくなった」

「ばっ…!!」
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