140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
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「…よい、弥生!」

「んん…」


あたしを呼ぶ声が聞こえた。

目を閉じたままで、瞼をしばたたく。


「気付いた!弥生!」


あ、これ晶の声だ。


そう気が付いてゆっくり目を開けると、晶がものすごい近さであたしの肩を掴んで揺さぶっていた。

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