140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

でも、本当にどうしていいかわからない。

生まれ変わりを信じないわけじゃないけど、瓜二つならともかく、見た目が別人なんだもん。

いきなり言われても、困る…。

あたしが好きなのは昇さんで、晶じゃないから。


「力になるなんて言ったけど、俺はもう行かせたくない」


晶が、絞り出すような声で言った。


「でも、そんなの、いきなり言われても…」

「とりあえず、じいちゃんに話を聞きにいかないか。俺も昔の記憶はあやふやなんだ」


おじいちゃんは今はもう数少ない、戦争時代を知る人だ。

あたしは混乱しつつも、こくりと頷いた。
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