140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
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おじいちゃんに会うために、晶の家に向かう。

やっぱり晶が昇さんだなんて、いまだに信じられない。

だけど、私が話していないいくつかの出来事を知っていたりして、やっぱりそうなのかな?って思い始めてはいる。


「あのネガ、いくつか写真が出せたよ」

「本当!?」


晶が、フィルムを現像してくれた。

カメラオタクが幼なじみで良かったって、めちゃめちゃ思う。


「36コマくらいはあるフィルムだけど、実際に画像が残ってるのは数枚だけだった」

「そっか。でもすごい!見せて」


なるべく濡れないようにしていたけど、雨とか凄かったからかな。
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