140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

3 140度の彼方

「ゼロポイントまで!急いでください!」


非常用持ち出しリュックに入る限界の食べ物や飲み物を詰めて、チャリで駅まで飛ばしたあたしは、そこからタクシーに飛び乗った。


行ったからって、どうなるものじゃないかもしれないけど。

また過去に行けるなんて確信してるわけじゃないし、行けるとしたってあの時代に行けるとも限らない。


経線上の、どこに飛ぶかだって定かじゃない。

飛んだら全然違う場所の違う時代で、もっと最悪な事態に巻き込まれて、もう戻ってこれないかもしれない。

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