140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

叫ぶみたいな晶の声に、気持ちが揺らいだ。

『町田、やよが意識戻るまでの間ね、ずっと言ってたんだよ。こいつがこんな目に遭ってるのは俺のせいなんだ、って』

玲奈が言ってたあれは、もっと早く生まれ変わりを言い出していればってことだよね。

潮干狩りで遠くに行くなって言ったのも、あそこでタイムスリップすることがわかっていたから。


「弥生!」


あ…。
晶の顔、まるで渡河に失敗したときの昇さんみたいな思い詰めた表情。


もうこっちには戻らないって決めたのに、そんな顔されたら…
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