140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

蒸し暑い…


「ゴホッ」


あたしは煙を吸い込んでしまって、意識が遠のくのを感じた。


ああ。

火事は煙を吸って倒れるのが一番の死因だってテレビでやってたな。


だけどきっと、ここでまた奇跡がおきたら。


彼のところへ行ける…


お願い!


もう一度、もう一回だけでいいから。


昇さんのところへ!


遠のく意識の中、あたしはただ、それだけを強く願った。
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