140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
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辺りは酷く焦げ臭くて、蒸れていた。


そうだ。

落雷で……

あたし、生きてる…?


湿った土が、手のひらに不快な感触を伝える。

頬にはり付いた枯れ葉を肩で拭って、顔を上げる。


ここは…ゼロポイント?


違う、この臭いは、爆撃の…

間違いない。

戦場の臭いだ。

来れた、来れたんだ!
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