140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
爆撃以前に果てたような人も少なくなくて、ウジの巣になりながら雨に打たれた頭の部分が白骨化している人。
まだ、息がある人も。
目を合わすのもままならないほど衰弱して、かろうじて呼吸だけしてる、そんな人たち。
うわごとのようにお経を呟いている人や、あたしを見てサルミまで連れて行ってくれと縋ってくる人もいた。
だけどみんなもう大した腕力はなくて、あたしが軽く振り払うだけで折れ曲がるように崩れ落ちていった。
「ごめんなさい…っ!」