140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

ニューギニアのことなんか調べなきゃよかった。

知らなければよかった。

絶望的な言葉ばかりが並ぶ画面を思い出してしまう。


ここへ来てから、死体ともう死にそうな人にしか会っていない。

生きてる人はきっと、もうとっくに河を越えてどんどん先に進んでいるはず。

知らされた命日が明日なら、今頃、昇さんが生きていたってさっきの人たちみたいに異臭を放って行き倒れている頃だ。


奇跡なんか信じて、バカみたい……

あたし、何しに来たんだろう……

そもそも、なんで会えるなんて思っていたんだろう。
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