140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

昇さんは今日、死ぬ。

ううん、きっともう……

よそう。

とにかくあたしはもう、また何かの偶然で戻れることがない限り、ここで死ぬんだ。


昇さんと同じ土の上で死ねるなら、それでいいじゃない。

なんとなく、そんなことをぼーっと考えながら、歩いていた。

昨日と違って寄り道をしていないから、どんどん進む。


進んだって意味はないけど。
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