140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
4 見上げた夜空に
**
筒入りポテチにクッキー、キャンディやキャラメル、醤油せんべい。
そんなたくさんのお菓子と、開けたら食べられる非常食のパック、薬や便利グッズの数々を、あたしはリュックから全部だして広げて見せた。
「すごいな……食い伸ばせばサルミまで余裕じゃないか。ラムネまであるのか!」
「飲んで飲んで!生ぬるいかもだけど、昇さん喜ぶかなと思って」
「喜ぶにきまってるだろう!懐かしいなぁ」
昇さんは無邪気に目を輝かせて言った。
あたしの持ち物をひとつひとつ手に取っては興味深く眺めてる。
だけど、そんな嬉しそうな昇さんに、告げなくちゃならないことがあるんだ。
そのために、あたしは来たんだから。
「昇さん、これからあたしが言うこと、よく聞いて欲しいの」
「日本は、負ける。そういう話か?」
「え!?どうしてそれを…」
あたしが言わないでいたそのことを、昇さんはいつにも増して冷静に言い放った。
筒入りポテチにクッキー、キャンディやキャラメル、醤油せんべい。
そんなたくさんのお菓子と、開けたら食べられる非常食のパック、薬や便利グッズの数々を、あたしはリュックから全部だして広げて見せた。
「すごいな……食い伸ばせばサルミまで余裕じゃないか。ラムネまであるのか!」
「飲んで飲んで!生ぬるいかもだけど、昇さん喜ぶかなと思って」
「喜ぶにきまってるだろう!懐かしいなぁ」
昇さんは無邪気に目を輝かせて言った。
あたしの持ち物をひとつひとつ手に取っては興味深く眺めてる。
だけど、そんな嬉しそうな昇さんに、告げなくちゃならないことがあるんだ。
そのために、あたしは来たんだから。
「昇さん、これからあたしが言うこと、よく聞いて欲しいの」
「日本は、負ける。そういう話か?」
「え!?どうしてそれを…」
あたしが言わないでいたそのことを、昇さんはいつにも増して冷静に言い放った。