140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

4 見上げた夜空に

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筒入りポテチにクッキー、キャンディやキャラメル、醤油せんべい。

そんなたくさんのお菓子と、開けたら食べられる非常食のパック、薬や便利グッズの数々を、あたしはリュックから全部だして広げて見せた。


「すごいな……食い伸ばせばサルミまで余裕じゃないか。ラムネまであるのか!」

「飲んで飲んで!生ぬるいかもだけど、昇さん喜ぶかなと思って」

「喜ぶにきまってるだろう!懐かしいなぁ」


昇さんは無邪気に目を輝かせて言った。

あたしの持ち物をひとつひとつ手に取っては興味深く眺めてる。

だけど、そんな嬉しそうな昇さんに、告げなくちゃならないことがあるんだ。

そのために、あたしは来たんだから。


「昇さん、これからあたしが言うこと、よく聞いて欲しいの」

「日本は、負ける。そういう話か?」

「え!?どうしてそれを…」


あたしが言わないでいたそのことを、昇さんはいつにも増して冷静に言い放った。
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