140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

あたしをとりまく全てのものが、ありがたいんだってこと。


「だから、あたしがここに来たことも、あたしを変えてくれた3人だって、意味があることで無駄なことじゃないの。勝ったか負けたかとか、無駄か名誉かなんて分けてほしくない」

「…本当に、変わったな。虫が怖くて寝れなかったようなやつが俺に説教できるまでになるとは」

「あ…」


昇さんが、空を仰いでクスリと微笑んだ。


「そうだな、俺は弱虫だ」

「違うよ、やっぱり一番強いのが昇さんなんだ」

「おいおい、随分と極端だな」
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