140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

3 海辺の戦い

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「海!海だ!ねーちゃん、見てほら海!ほらまた見えた!こっち側ずーーーっと海だぜっ!!」

「葉月うるさい、テンション高過ぎ」

「いいじゃん!だって海なんだぜ!」



車の窓から時おり海が見える。


それを見て興奮する弟に呆れつつ、だけどあたしも鼻をくすぐるかすかな潮の香りで密かにテンションアップしている。


ひさしぶりだなぁ、海。

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