140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

「だめだっ!!」

「きゃ」


それが何かを確認する間もなく、あたしは昇さんに突き飛ばされた。

驚きと体の痛みで何が起きたのか把握するまで、あたしは突き飛ばされて倒れた姿勢のまま動けなかった。


「いっ痛……っ」


やっとなんとか体をさすりながら起こしたあたしが見たのは、腕を押さえながらヘビを蹴って追いやる昇さんの姿だった。
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