140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
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「噛まれたの!?」

「ああ、やられた」

「どうしよう!あっ、薬!そうだ薬!なんの薬が効くんだろう!?」

「毒ヘビだったら、程度にもよるが血清が必要になる」

「そんな…っ」

「火を焚いていればヘビは来ないと思って油断した。お前にケガがなくて良かったよ」

「とにかく!とにかく傷口洗おう!ミネラルウォーターいっぱいあるから!」

「それは助かる」


どうしよう。

あたしのせいで、昇さんがヘビに噛まれた。

手元、ちゃんと見てなかったからだ……。
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