140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

「それをね、昇さんの弟さんに見せてもらったの」

「実にか?家に行ったのか?」

「それがなんとね、うちの超近所!幼なじみの家なんだよ」

「しょう……」


昇さんの口から、予想もしない名前が出てきて、心臓が止まるかと思った。


「え?なんでわかったの?」

「やっぱりな。前に寝言で呼んでたぞ」

「えー何それやだ!あんなの夢に出てきたとか悪夢なんですけど」

「好きなんじゃないのか?」

「まさか!ただの幼なじみだよ!」


生まれ変わるっていう話は、しない方がいいかな。
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