140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

「昇さん、あたしのせいで…っ……ごめんなさ…っ」

「お前を守るためならなんだってする、そう言ったろ」

「でもっ…でも……っ」

「これで俺は名誉の死だ。……いいや、お前を守る為に生まれて、お前を守る為に生きた。それでいいんだ」

「…っ」

「お前が戻るのを見届けられないのが心残りだが……きっと帰れるさ」

「嫌だよ、昇さん。あたし戻らない!ずっと昇さんといるって決めて来たの!」


今日が終わるまであと数時間しかない。

本当に昇さんが今日、死んでしまうとしたら、もう数時間で……

嫌だよ、そんなの、嫌だよ……っ
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