140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
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水も食糧も、薬だってあるのに、結局あたしは何も出来ない。
何も出来ないまま、弱っていく昇さんを黙って見ているだけなんて。
「嫌だよ、昇さん、死んじゃ嫌だ…っ」
「泣くな。ほら見てみろ」
あたしの肩にもたれたまま空を指さす昇さんの視線を追うと、空爆で穴があいた森の上に、満天の星空が広がっていた。
深い紺色に数えきれないくらいの星が輝く、ラピスラズリみたいな空。
「すごい…………」
「ここの空は、本土から見えない星座が見えるんだ。船乗りが南を目指す時に見る星もある。ほら」
「どこ?」
水も食糧も、薬だってあるのに、結局あたしは何も出来ない。
何も出来ないまま、弱っていく昇さんを黙って見ているだけなんて。
「嫌だよ、昇さん、死んじゃ嫌だ…っ」
「泣くな。ほら見てみろ」
あたしの肩にもたれたまま空を指さす昇さんの視線を追うと、空爆で穴があいた森の上に、満天の星空が広がっていた。
深い紺色に数えきれないくらいの星が輝く、ラピスラズリみたいな空。
「すごい…………」
「ここの空は、本土から見えない星座が見えるんだ。船乗りが南を目指す時に見る星もある。ほら」
「どこ?」