140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
なにもする気になれなかった。
だけど昇さんは夜の冷気と合わせるみたいに、硬く、冷たさを増してくる。
隣にいると、湿った土と昇さんの冷たさで、あたしも凍えそうだった。
のそりと、力の入らない体を起こす。
そうしたら、遠くに灯りが見えた。
たいまつだ。
こっちに向かってくる。
あたしたちよりも遅い人たちが、まだ、いたんだ。
あたしは慌てて荷物をまとめて茂みに隠れた。