140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

ポツリ、ポツリ。

雨だ……


悲しいはずなのに涙が出ない薄情なあたしのかわりに、空が泣いてくれたような気がした。


そんなわけはないよね。

ここはいつだって時間を選ばないでこんなふうに雨が降る。

今回、あたしはいつまでここにいるんだろう。

昇さんがいないこの時代に、もう、用なんかないのに。
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