140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

命がけの恋がしたいなんて、あたしは何を考えていたんだろう。


前のあたしは人が死ぬってことがどんなことか、全然わかってなかった。


こんな思いをするくらいなら、恋なんか知りたくなかった。

こんな結末になるなら、恋なんかしたくなかった。


ううん、会わなければよかった。


だって昇さんは、あたしと会わなければヘビに噛まれて死んだりしなかった!

…昇さんが死んでしまうくらいなら、あたしが噛まれて死ねばよかったんだよ。

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