140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

「昇…さん……?」

「死ぬ前に約束したろ。今度は俺がお前のいる時代に行くぞ、って」

「ふっ…うぇぇ…っ……そんなの、聞き取れなかっ………」


言葉がつかえて全部が嗚咽になる。


そんなあたしを、柔らかく包みこんだ腕はあったかくて、すごくすごく、懐かしい匂いがした。

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