140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
あらすじ(結末に触れています)
《あらすじ》

 令和2年、戦争映画のような恋に憧れる女子中学生の弥生は、将来について特に希望もなく、食や時間を浪費する毎日を送っていた

 ある日、弥生は昭和19年、太平洋戦争中のニューギニヤ島にタイムスリップしてしまう

 そこで出会った昇という陸軍兵にほのかな恋心を抱くが、戦況は苦しく、凄惨な現実を目の当たりにする

 弥生は坊主になり、軍人として昇に同行し、志半ばで死んでゆく仲間を見送る中で、これまでの自分を振り返る

 偶然元の時代に戻った弥生は、幼なじみである晶が昇の生まれ変わりだと聞かされ、昇が晶の曽祖父の兄と知る

 そこで昇の死亡日を知った弥生は、死を回避するために昇のいる昭和19年に行くことを願い、タイムスリップした場所が経線で繋がっていることに気付き、そのわずかな可能性に賭け、成功する

 しかし昇の死因は弥生をかばってのことで、回避できなかった

 昇の最期を見届け戻った失意の弥生に、晶が昇の想いと死の間際にした約束を伝える

 弥生は晶と共に島を訪れる約束をし、南十字星に思いを馳せ、未来へと歩き出す

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