140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

別に晶のためになんておしゃれしても仕方ないけど、それにしたって家族仕様のナイロンジャージ姿はないわと思う。


あたしは白いハーフパンツジャージのセットアップで、中にかろうじてお気に入りのピンクラメのロンTを着てるくらいで、髪だってただひっ詰めてるだけ、そしてどすっぴん!


同級生に見せられる格好ではない。


それよりも。

あたしは久しぶりかつ、今年最初で最後の海に気を取られて、ココで出会いがあるかもしれないなんて事まで考えてなかったことにも気が付いた。


もっと、気合入れておしゃれして来ればよかった。

< 49 / 481 >

この作品をシェア

pagetop