140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
…すごい。
この広い大パノラマの景色に、ひとりきり。
ここには今、空と、海と、あたししか存在していない。
そんな、なんだか不思議な気分になった。
うまく言えないけど、自分が自分じゃなくなったみたいな。
海の一部になって、景色に溶け込んだような気がした。
時間が止まったような…ううん、時間なんてもともと存在してないみたいな感覚があたしを包み込んで、心臓も波のゆらぎに合わせてゆっくりとしたリズムを刻む。
目を閉じて、ゆっくり、だけど思いっきり、深く息を吸い込んだ。