140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
「あたし、未来から来たんです!令和2年!えっと…70年…75年後!それくらい先から飛ばされてきちゃったみたいなんです!」
「ふう…何かを隠し立てしての発言でないなら、本当に頭を打ったか恐怖でおかしくなってるんだな。可哀そうに」
男の人が、頭を掻いてやれやれという風で、あたしをチラチラと覗き見るような顔をしている。
どうしよう…
なにか信じてもらえそうなもの…
「…貴様ァ!やはり敵国から送り込まれてきた諜報員か!迂闊にそんなものを着てのこのこやって来るとは、余程の阿呆か愛国者にも程があるっ!」
「ひっ!」