140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
突然、威圧的な太い声を浴びせられ、体がまた硬直した。
貴様、なんて学年主任の田村が言うのくらいしか聞いたことないけど、それより100倍、ううん、1000倍怖い。
あたしを助けてくれたはずの男の人が、短刀を抜いてあたしに突き付けてきた。
ものすごい目で男の人が睨んでいるのは、あたしの胸元だった。
正確には、胸元の、プリントだ。
ピンクラメにシルバーのプリントがしてあるお気に入りのロンT。
…ああ、そういえば。
あたし、絶体絶命だ。
なんでって。
これ、英語の文章プラス、アメリカ国旗のプリントだよ………!!