140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
突き付けられた刃と鋭い眼差しのせいで、あたしはさっきよりもガチガチに固まって、体は自分の意志とは関係なく小刻みに震える。
「ああああ、あののの、あのっ、待っ…」
「問答無用っ!敵国諜報員ならば話してもらわねばならぬことが山とある!軍人とて所詮は女、男の俺に力で敵わぬのだから無駄な抵抗はせんことだ」
「違っ…」
「なんだその目は!涙も色仕掛けも通用せんぞ!」
もう、目がマジだ。
色仕掛けなんか、この女子力ゼロのあたしが持ち合わせてるワケないのに。