140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

「しかし…一理あるな。帝国軍にないどころか、こんなはるかに先を行くような技術を持つ国が他にあるとは思えない」

「でしょ!」


ふう。


「いいだろう。半分だけ信じてやる。その未来とやらの話をもう少し聞かせてもらおうじゃないか」


あたしから腰を上げた男の人が、ニヤリと笑ってすっと手を差し伸べてきた。

その手にあたしの泥だらけの手のひらを乗せると、ぐいと引き上げられた。


「あ、りがとうございます」

「まあ、諜報員にしては少々間抜けのようだしな。それに、筋肉もないでは、軍人とは思い難い」

「えっ」


この人、あたしのこと脂肪デブの馬鹿って言いたいの?

ちょっと酷くない?
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