140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
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茂みに隠れたまま、あたしたちはしばらく話をした。

主に、あたしが聞かれて喋る感じで。


「では、この戦いに勝って世界一の大国を築き上げ、このようなものを作るまで繁栄を遂げるんだな」

「そうです。でもあたしはお察しの通り勉強得意じゃないので、このくらいしか知らないんですけど」


あたし、嘘をついた。

ここで負けることを話しても、信じてもらえないと思ったから。

機嫌が悪くなってまた刀を向けられるのも嫌だし。


日本の車や電化製品とか、世界一っていって間違いないようなものもたくさんあるし、だから全部か嘘なわけじゃないかなって。

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