1から10までの法則


――――
――――――
――――――――

カラオケを終える頃、上野さんは酔いつぶれていた。

「おい!上野!帰るぞッ!」

ゲンが上野さんの肩を揺らすが上野さんは目を覚ます気配がない。

「ったく、しょーかねぇなぁ!」

と言って、上野さんに肩を貸したのは佐々木君だった。

「任せた!俺、会計してくるわ。」

ゲンが部屋を出て行くと網倉君が言った。

「元も結構キテる足取りだなぁ…。」

「え?あれで酔ってるの?」

「ああ、上野に飲まされてたし(笑)」


確かに歌い始めた頃ヵらゲンは上野さんにグラスを持たれ、飲まされてたなぁ(笑)


「俺等、3人でタクシーで帰るけどめぐちゃんは家近いんだよね?」


「はい。ここからは大分。」

「じゃぁ、元に送ってもらいな!アイツんちも近いし!」

「わかりました。気をつけてくださいね?(笑)」

「俺等、いつも上野の世話役なんだよなぁ〜。ったく。」


何て言いながら携帯を出してタクシーを呼んだ。




< 12 / 38 >

この作品をシェア

pagetop