1から10までの法則
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カラオケを終える頃、上野さんは酔いつぶれていた。
「おい!上野!帰るぞッ!」
ゲンが上野さんの肩を揺らすが上野さんは目を覚ます気配がない。
「ったく、しょーかねぇなぁ!」
と言って、上野さんに肩を貸したのは佐々木君だった。
「任せた!俺、会計してくるわ。」
ゲンが部屋を出て行くと網倉君が言った。
「元も結構キテる足取りだなぁ…。」
「え?あれで酔ってるの?」
「ああ、上野に飲まされてたし(笑)」
確かに歌い始めた頃ヵらゲンは上野さんにグラスを持たれ、飲まされてたなぁ(笑)
「俺等、3人でタクシーで帰るけどめぐちゃんは家近いんだよね?」
「はい。ここからは大分。」
「じゃぁ、元に送ってもらいな!アイツんちも近いし!」
「わかりました。気をつけてくださいね?(笑)」
「俺等、いつも上野の世話役なんだよなぁ〜。ったく。」
何て言いながら携帯を出してタクシーを呼んだ。