1から10までの法則
「…ぐ?めぐ?」
達也の呼び掛けで、思考が戻った。
「え…?」
「この街に住んでるの?」
「…うん。」
「そか。あっ!ちょっと待ってて。」
達也がどこかに走って行った。
その後をボーっと見ていた。
しばらくして、また達也が走って戻って来た。
「これ、俺の連絡先だから。めぐの時間がある時でいいから連絡ちょうだい?ゆっくり話したいから。」
コースターの裏に携帯の番号とメルアドが書かれていた。
「今、会社の連中と来てるから俺戻るけど…連絡くれな?」
ニッコリ微笑んだ達也。
席に戻るね。って去って行った。