1から10までの法則


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二人一緒の休みは珍しくないが、今日はゲンとゆっくりしようって事になっていた。


「ねーねー、めぐちゃん。」

「なぁに?ちゃん付けなんかしちゃって(笑)」


コーヒーを啜りながら、あたしがゲンに目をやる。


「今日は、離さないよ?」

「え…?」


ゲンが言い終わると、あたしにすり寄ってきた。


「今日は、俺をずっと感じて?」


そう、言うとゲンがあたしを抱き締めた。




もう、全部ゲンを感じてるよ…。


でも、あたしはケジメをつけなきゃいけない。


ゲンの事も達也の事も、中途半端にはできない。






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