再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~


その夜行われたのは歓迎会という名の久世先輩にアピールする会。

さすがに大森課長も苦笑している。

「ありやぁ。どうしようもないな。」

大森課長は40代で、奥様とお子様を愛するちょっとお腹も出てきたおじさま課長。

ずっとこの部署で、3年間ずっとわたしの上司で、わたしの仕事もそれなりに認めてくださっている。

「松嶋はああいうのには興味ないのか?」

わたしの前でムシャムシャと枝豆を食べながらビールをチビチビやってらっしゃる。

わたしはといえば飲めないわけでもないけど、特に飲むのが好きなわけでもないし、こういう時は酔わない程度にテキトーにいつもやっている。

大森課長の近くにいれば、他の男子たちから執拗に誘われることもないから助かるのだ。

「ええ。まぁ…。」

まさか元カレですとは言えないし…
朝、やってる現場目撃しましたとも言えない…
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