再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
なんなのかわかんないこの違和感…
また高校のときの二の舞になるんじゃないかって心の奥底で思ってしまってるわたしが…どっかにいて…

「菜莉。どうした?」

考え込んでるわたしの顔を心配そうに覗き込む先輩の瞳に嘘がないのはわかってる…

わたしは先輩の瞳の奥に感じた何かにきゅんっなって…無意識のうちに先輩にキスしていたらしい。

「ちょっ…」

わたしからするキスなんて…ほとんどないからか先輩が戸惑いながらも真っ赤になってわたしを抱きしめた。

「なんだよ。もう一回すんぞ。ばか。」

「あ…ごめんなさい。つい…」

何やってんのよ。わたし…

「明日早いから、さすがに寝るぞ。」

「うん。」

「おやすみ…」

「おやすみなさい…」

先輩に包まれて眠る…こんな幸せなことってないはずなのに…
なんでか…恐くって…
わたしはいっそのこと先輩にくっついて、眠った。

先輩…大好きです…


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