再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
「このあとどこか行かない?」

またか…
商談後のことだ。

俺は国内外問わずもてるらしい。商談相手の秘書らしき女性から小さな声で誘われた。
食事に行こうってか…

「あいにく東京て彼女待たせてるんでね。」

アメリカ人はキッパリいうほうがいい。

「あら、残念。」

そういうとその秘書は両手を上げて肩を竦めた。
スムーズに引き下がってくれたみたいでほっとする。

「キミならもっと他にもいるだろ?美人秘書さん。」

「あら、ありがと。」

まぁ、菜莉に再会する前なら即OKしてただろうけど…
菜莉に会いたいことしか頭にない俺にとっては、ほかの女なんてどうだっていい。

ただ無下にはしない。
それは男としてやっちゃいけないことって思ってるし…。
無下にはしないから、別れるときはあとくされなく別れる。

結局それができなかったのが…菜莉だけなのだ。

菜莉は俺にとってはそういう駆け引きすらきかない相手だった。
それくらい…好きだった。

今も好きでたまんねぇ。
もう絶対離せない。

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