再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
「おねぇちゃん!こんな男とつきあってるの?こんなサイテーなやつ別れた方がいいよ!」

妹が菜莉にすげぇ権幕でかみついている。

「だいたい、おねぇちゃんとつきあってるくせにコンパくるようなやつ!サイテーってことじゃん!」

菜莉につかみかからんばかりだ。
菜莉はといえば、あまりの権幕に苦笑しながら、妹をなだめようとしはじめた。

「紗莉。ちょっと落ち着いて。」

「けどっ!!」

「あのときはつきあってたわけじゃないからいいのよ。紗莉。」

「え?そうなの?」

そのときだ。俺が違和感を感じたのは。

え?菜莉?
なにか、菜莉の話し方に…ほんとにちょっとだけなんだけど、違和感を感じた。

何なんだ?
この空虚な感じ…。

「それよりさぁ。紗莉も一緒にご飯食べよ。」

菜莉がこっちを向いた。

「ねぇ先輩。紗莉も連れてっていい?ごはんのときだけ。」

「え?」

正直こいつと食べるのは…うるさいだけだし…

「いいよ。食べたら帰れよ。」

妹に向かってけん制を入れた。
邪魔されたくない。
菜莉と何日ぶりに会うと思ってんだよ。


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