再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
「へぇ。そうなんだ。イギリスだったっけ?」

「ちがうよ。今はフランス。」

バクバクバクバク自分の心臓の音が聞こえてる…。

「あっそっか?」

菜莉は覚えてもいないみたいだけど…

「フランスから帰ってきて、3年はこっち勤務なんだって。だから、実家帰ってくんのかなぁって思って。」

「で?揚げ出し豆腐つくってあげたいってこと?」

「うん。だって、日本料理にうえてそうだし。」

「仕方ないなぁもう。じゃぁ教えてあげるよ。」

「ほんと?」

「うん。」

そんな姉妹の会話を聞きながら、俺の心の奥の警笛は最高潮に鳴り響いていた。

奏ちゃんが帰ってくる?

あの男が…また…


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