再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
4.離したくない
~松嶋菜莉side~

久しぶりの濃密な一日。
先輩とすごす嬉しさ。充実した心と体。

もう、どうしようもないくらい先輩なしではいられなくなってるわたし。

でも、会ってるときは幸せなのに、また高校の時みたいに…先輩が他の人選ぶんじゃないかって…ひとりになったら怖くなってしまう。

月曜日の朝。
時差ボケで眠たそうな先輩を起こし、朝食を作った。

「眠い。」

起こせば、布団をかぶってしまう。

「先輩ダメですよ。」

「菜莉と寝る。」

「ダメ。会社。」

ムスッとしながら起きてきて…大好物のツナマヨトーストを頬張る先輩。

「うめー。久々。」

「うん。」

「俺さ。ニューヨーク出張、しばらく増える。今とりかかってるとこ受注取れそうなんだわ。おっきいとこだし、がんばらねーと。」

「あ、新規のとこですね。頑張ってください。とれたらすごいなぁ。本社初受注になりますね。」

先輩と会えないのは寂しいけど…仕事は頑張ってほしい。

「うん。早速木曜日から、今度は週末帰れねーし。だし、木曜日まで、菜莉こっちな。」

そっか…来週末はさみしくなるなー。

「はい。」


なんだかんだ…木曜日まで甘い夜を過ごし、先輩はニューヨークへ旅立って行った。

さみし…

昨日まで隣で寝ていた先輩がいないシングルベッドは寒々しくて、こたえる…

もう師走も半ば。
クリスマスも近い。

どうするのかな…クリスマス。

この忙しさだともしかしたら仕事かもしれない…

とりあえずプレゼントだけは用意しとこう…と思った。

何がいいかな…


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