再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
全部まわって、夕方社内に戻ったら、菜莉が席にいない。
なんだよ…。

って思ってたら、出入り口のとこから楽しそうな声が聞こえる。
菜莉?

斉田と歩いてきやがった。
楽しそうに笑ってる。

くそっ!ムカつく。
いつまでたってもなれねぇ。
菜莉が他の男と笑って話してるとこ見るのは。

『帰り待ってる。何時に終わる?』

自席から菜莉にLINEする。

『定時すぎには。』

『じゃぁ下のホールで待ってて。俺も早めに終わらすし。』


んで。急いで事務処理終えて、下に降りた。
エレベーターで、秘書課の望月さんに会った。

げっ…

「あーら。色男くん。」

相変わらず色気むんむんだな…。
今も社内漁りまくってるらしいし…

「どうも。」

「彼女に飽きたらいつでも相談のるわよ。」

上目づかいで俺を見る目は完全に女豹だ。

「いえ。結構です。間に合ってるんで。」

半分顔がひきつりながら言う俺を見て望月さんが目をほそめた。

「あら、彼女とうまくいったのね。」

ニヤリと笑う。

「望月さんこそ。聞いてますよ。国内事業部の国枝でしたっけ?」

「よく知ってるのね。彼、あなたより相性いいかも。」

ふふふと笑う。

「ははは。」

笑うしかねぇ…
こんな女…もうごめんだわ。

エレベーターから降りたら、意味ありげな視線を俺に向けながら、自分は受付の方へ歩いて行った。

怖い女…。


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