再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
「ま、怒ってたけどな。」

あのときの池永の顔を思い出せば苦笑するしかない。

「そう…ですよね。」

「うん。そんなとこ。」

「今日は外で食べるか。」

「うん。」

その日は最寄り駅前にあった多国籍料理に入った。
菜莉が最初行きたい店があるって言ってたのはココらしい。
想像通りそれなりにおいしかった。

「なかなかうまかったな。」

「うん。特にあのスープ。」

「はは。」

ったくほんとに俺たちの味覚ってなんでこんなに似てんだろ。

「俺もそう思ってた。」

ふふふっと菜莉が笑った。

「やっぱり。」

で、店でたところで、嫌なやつに会った。


「あ、奏ちゃん。」

菜莉が一瞬気まずそうな顔をした。

「菜莉…。」

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