再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
2番目の棚の横に置いてある小さなサイドボードの上に両肘をついて、ブラウスの前ボタンが2つほど外れ、派手なブラの紐が肩から見えてる頬の紅潮した女と…そして、その後ろにそれを抱えるようにしてる男。

えっ?

そういう噂は聞いたことあった。

備品室が昼間の逢引に使われてるっていう…

実際わたしも何度か、この部屋の扉の前で妙な物音を聞いたことはある。
大抵その時は入るのを控えて、席に戻り、しばらくしてからもう一度行くようにしているけど…

なにぶん今は時間がない…
し…

まさか朝から盛ってるバカがいるとは…思わない…
し…

けど…
男と女が絡み合ってるってことよりも何よりも…

わたしはその男の顔に釘付けになった。

菜莉(なり)?」

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