再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
「先輩ご馳走様でした。」

菜莉が車から降りる前にムスッとしたままペコリと頭を下げる。

けど…

「すみません…なんか…先輩のプライベートのことに首突っ込んで…」

え?

菜莉はそういうと、車から降りようとドアを開けた。
ので…思わず…手を引っ張ってしまった俺。

「待って。」

菜莉がこういうこと言うの…今までなかったから…

高校の時は…菜莉がこんなふうに機嫌悪くなっても俺もなだめたりしねーし、菜莉も折れないし、そのまま気まずいまま別れて、次の日からもなんとなく気まずいのが結局…溜まってって…
んで、そのうち菜莉も何も言わなくなっていって…

「あのさ…また行こうぜ。飯。」

「え?」

手を引っ張ってしまっても…そんなことしか言えない俺。

「イタリアンさがしとくよ。」

「あ、じゃあ。わたしイタリアンじゃないけど行きたいとこあるんです!今度一緒にいってください!」

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