再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
食べた後はゆっくりお風呂に浸かる…。

で…とりあえず紗莉のために布団だけベッドの横にひいておいて、わたしはベッドに潜り込み、斉田くんに借りたDVDを観た。

結局先週見れなかったし…
明日は土曜日だし…

ふと、来週またイタリアン行こって言ってた先輩が頭ん中出てきて、ブンブンと振り払う。

いや、あんなんもう先輩は忘れてるし…
あのあとLINEも何も連絡はない。
って…待ってるみたいじゃん…

先輩は水曜からシンガポールに出張だったし、今日帰国予定って予定には書いてあったけど…

そして…
久しぶりに映画にあまり集中してない自分がいて…
気づけばエンドロールが流れてて…
そしたら、紗莉からLINEが入った。

『もうつくし。開けてね。』

と、同時くらいにインターホンが鳴る。

確認してオートロックを解除…

部屋に入ってきた紗莉は、ムッツリ機嫌悪そうだ。

「なんなの?紗莉。今日は一段と斜めな感じだね。」

「うん。ムカつく男がいたの。コンパなんてもういらないし。」

プリプリ怒ってそのままお風呂へ直行した。

「コンパね…」

わたしはそのままベッドに入ると眠ってしまったらしい。

気づいたら朝で…

ベッドの下では紗莉が大の字で寝ていた。

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