再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~


「ニューヨークから参りました久世翔太郎(くぜしょうたろう)です。今日から海外事業部1課にお世話になることになりました。まだまだ半人前ですがよろしくお願いします。」

さっき盛ってたくせに何気ない爽やかモードで前で挨拶してる…。

案の定女子社員のざわめき…。

昔から学校一のイケメンで学園の王子だって噂されてた…バスケ部のエースで1つ上の先輩。
久世翔太郎。

わたしが通ってた高校では、各国の交換留学生を1カ月間受け入れるという制度があって…
そのとき、英語のできる生徒が必然的に案内役として、海外事業委員というたいそうなネーミングのものに選ばれる。

久世先輩とはそこで出会い、話すようになった。
話してたら洋画が好きだとか、パスタやピザが好きだとか、共通点が多くて、それに一緒に帰ったりするととても楽しくて…知らないうちに好きになってた。

それで…勇気を出して身の程知らずにもわたしから告白して…そしたらびっくりしたけどOKもらえて…付き合うようになった。それが1年の冬。

けど…先輩はもともとモテる人だし、わたしみたいなフツーの地味な後輩が彼女なんてなかなか周りに受け入れられなくて、いっぱい嫌味も言われたし、先輩の女子からはいじめにもあった。

それでもわたしはめげずに頑張って先輩の彼女って立場をキープしてたんだけど…

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