再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
「え?今更ですか?」

「今更ってなんだよ?」

「今まで何度もDVD焼いてあげたりしてるのに突然やめたら変じゃないです?」

は?へんとかいう問題か?

「やだ。」

「え?」

「ほかの男と仲良くすんな。」

「え?」

菜莉が真っ赤になって向こう向いた。

「先輩…それ…」

「なんだよ?」

「やきもちってこと?」

う…
そうだ…

それがなかなか言えなかったのが俺の高校時代で…
そのせいで…失敗したんだろ?
上條と語った「本気になる」ってことについて…考えた結果だ。

もう遠慮しねぇ。

俺の本当の気持ちちゃんと伝える。

やなことはやだって。

俺は超絶独占欲が強いわがままな男なんだよ。

「そうかもな。だから俺としか映画見んな。」

菜莉と…ダメになるくらいならモテ男子のプライドなんて捨てる。

「は…い…」

菜莉が向こう向いたまま耳まで真っ赤んなってて…

「さあ…風呂…入ろ。」

そうは言っても、俺もこっぱずかしくなって…立ち上がった。

「あとで。来いよ。待ってるし。」

「うん…」

その夜も…俺たちは甘い夜を過ごしたってことは…間違いない…。

菜莉をもう…離すわけには…いかない…。


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