天然美女との過ごし方(仮)

太陽side

俺は今までなにをしていたんだ

避けて避けて避けて……

桜がいつも行っている屋上へ走った


口の中にはいちごみるくの飴

……甘さと悔しさと自分への苛立ちがフツフツと。


……バンッ

ドアを開け手回りを見渡すけど桜はいない

『……どこ行ったんだよ』

もう一度教室に戻って桜の席を見る

『太陽!桜サボるって帰っちゃったよ』

『は?!』

『空も一緒だから』

あいつサボるようなやつじゃないのに。

俺もサボろう

そんで桜を探して早く話さなきゃ

そう思ってたのに運が悪すぎる

チャイムが鳴るのと同時に生徒指導の先生が入ってきてこいつの教科の数学の授業が始まってしまった

『……えっとまず初めに陽向と雨宮は具合が悪くて早退しましたー。明日は体育祭だから夏風邪気をつけろよー』

……サボりとはいえちゃんと許可とってるあたり桜らしい

『……先生!俺も早退しまーす』

ヘタレな俺はこんなこと言えるはずもなく結局6限までしっかり授業を受け……

とはいえ授業なんか頭に入ってこなかった


急いで家へ帰る

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