天然美女との過ごし方(仮)

桜side

『桜!最初の種目から太陽出るよ!』


『べ、別に太陽くんなんか関係ないもん』


なんて言いながら太陽くんを探してしまう


最初の種目は借り物競争


『借り物競争のお題が彼女〜とか好きな人とかだったらいいのにね!』


なんて風くんと結ばれた空ちゃんは言っている


そりゃそうだ、この競技は1年男子が出る種目


太陽くんが出るってことはもちろん風くんだって出るんだから


太陽くんは風くんと同じ第6走者


どんどん前の走者が走ってゴールしていよいよ太陽くんたちの番



べ、別に興味無いもん


たまたま同じクラスだから応援するだけだし。


『ほら!桜!次だよ!』


空ちゃんがものすごい勢いで肩を叩いてくる



パンッ!


スタートの合図とともに一斉に走り出す第6走者たち


太陽くんと風くんは運動神経がかなりいいから2人で1位と2位を独占中



お題が書かれた紙を引くと何故か固まる太陽くん


そして風くんも固まっていて



『2人ともどうしたんだろ……』


空ちゃんも心配している


2人は何やら話してニヤッと笑ってものすごいスピードでこちらに向かって走ってきた



『桜いくよ!』



『え!?ちょ……』


『いいから!』


太陽くんに手を引っ張られてものすごい勢いでゴールする



後から空ちゃんと風くんもゴールしてきて


1位が太陽くん


2位が風くん


だけどゴールしたあと不正がないか係の人が髪をチェックして読み上げる


『1位の柊木 太陽くんのお題は自分の周りの鈍感だなって思う人』


『桜、めっちゃ鈍感なんで』


って答えている


『2位の雨水 風くんのお題は大切な人でした』


『こいつ俺の彼女だし正真正銘大切な人』


なんて答えてて空ちゃんは顔が真っ赤でゆでダコ状態


かわいくてかわいくてほんと恋する乙女ってあんな感じなんだって空ちゃん見てるとほんとに羨ましくなる


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