天然美女との過ごし方(仮)

空side

クラス対抗リレーが始まった


わたしたち2組はダントツで早くて


アンカーの桜へのバトンパスもスムーズでさすが出来たてホヤホヤのカップルだなって感心していた



だけど桜がなんだか変


1組のあれは羽田佳奈


桜に追いつくと


桜はなにかに取りつかれてるかのように羽田佳奈とデットヒートを始めた


桜はかなり足が早いのに羽田佳奈も負けていない


『あの2人なんか争ってんか?』


走り終えた風も戻ってきてそんなことを言っていた


『わかんない。でもさっき桜に変なこと言われた』


『え?』


『空ちゃんは私が守るー的なこと』


『……もしかしたら。』


『え?』


『いいの。とりあえず桜を全力で応援しなきゃ』


……風はなにかに気づいた様子だったけど確かに今は桜を応援しなきゃ


『桜いけぇぇぇぇぇ!』


太陽はこっちには戻ってこないでゴールで桜をまっていた



こっちにも聞こえる声で



『頑張れ!桜!』


なんて言っている


その声が聞こえたのか桜はラストスパートをかけた


『桜はぇー……』


風も驚いている

僅差で桜が1位のように見えた


数分後アナウンスで1位は2組と放送があって私たち2組はかなり盛り上がっていた


『……よかった』


って風が安心してるから気になって問い詰めた

そしたら


『確信はないけどあの子に勝負でも挑まれてたのかもしれない』


って言うもんだからかなり驚いた

あとで桜に聞いてみよう


< 54 / 71 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop